2010/10/16付日本経済新聞夕刊

2010/10/16付日本経済新聞夕刊

 10/16付日経新聞の記事によると、新潟県胎内市で15日夕方、突風で建物の窓ガラスが割れたり屋根瓦が飛んだりするなどの被害が発生しました。また、おケガをされた方もいたとのことで、被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 今回の事故のように突風で建物が損害を受けた場合には、火災保険で補償されます。火災保険の風災補償です。
 建物の保険金額(補償額)を新価*1 で契約していれば、修理費全額が保険から受け取れます。一方、建物を時価*2 で契約でしていた場合には、実際の修理費を被害時点での建物の建築年数に応じて減価償却した保険金しか受け取れません。またいずれの場合でも、保険商品によっては風災による損害額が20万円以上でなければ保険金が受け取れないとするものもありますので、注意が必要です

 車が約50メートルも吹き飛ばされて大破したとの報道もありました。このような車の損害については、車両保険を契約していれば修理費が受け取れます。車両保険には、ほとんどの被害が補償される「一般条件」と、車両単独事故は補償外とする分保険料が安くなる「車対車+A」という二種類がありますが、いずれも車両保険でも突風による被害は補償されます。

 新潟地方気象台は今回の突風は竜巻と断定し、同気象台は「猛暑から続く海面水温の高さで、竜巻の規模が大きくなった可能性がある」とし、「今後も注意が必要」と呼び掛けています。
 このところの異常気象とも相まって、新潟に限らず日本各地で今後このような被害が発生しないとも限りません。今の内に、ご自分の火災保険の契約内容を確認しておいてください。確認すべきポイントは、以下の2点です。

  1. 建物の保険金額(補償額)が新価になっているか
  2. 風災被害について20万円未満の被害でも補償が受けられるようになっているか

 最後になりましたが、おケガをされた方々にはあらためてお見舞い申し上げると共に、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。治療のための通院は傷害保険で、入院された場合には傷害保険や医療保険で補償を受けられます。

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(注)
  1. 保険契約時点におけるその建物の再取得価格 []
  2. 契約時点での建築年数に応じて減価償却した金額 []