トップは医療費や入院費のため

生命保険の加入目的(平成21年調査)

生命保険の加入目的(平成21年調査)

 生命保険は、人生で住宅に次ぐ大きな買い物だと言われますが、加入されるときはどんな目的で加入されるのでしょうか。

  (財)生命保険文化センターが3年に1回実施している「生命保険に関する全国実態調査」の平成21年度調査結果によると、平成16年以降に民間の生命保険(かんぽ生命を除く)に加入した世帯について、その加入目的を聞いてみたところ、「医療費や入院費のため」が59.7%と最も多く、次いで「万一のときの家族の生活保障のため」の53.8%となっています。続いて「万一のときの葬式代のため」で13.1%でした。

 時系列でみると、「医療費や入院費のため」は平成9年(42.0%)以降増加している一方、「万一のときの家族の生活保障のため」は平成15年(60.5%)以降減少しています。この背景には、「医療費の自己負担の増加」があるのかも知れません。

 逆に、「災害・交通事故などにそなえて」は平成6年には29.7%でしたが、平成15年以降大きく減少し、平成21年には12.0%となっています。

生命保険の加入目的の推移

生命保険の加入目的の推移

また、「子どもの教育・結婚資金のため」も平成9年の15.8%に比べて大きく減少しており、平成21年には9.2%となっています。

 時代の変化に合わせて、必要とされる生命保険の保障内容も変わります。将来の生活設計を考えると、現在加入している保障内容で十分かどうか、検討してみることが必要です。

 日本生命が平成16年8月から、詩人である谷川俊太郎氏の「愛する人のために」という詩を採用したCMを放映しました。

「愛する人のために」 谷川俊太郎

保険にはダイアモンドの輝きもなければ、
パソコンの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、
人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みが
こめられています。
愛情をお金であがなうことはできません。
けれどお金に、
愛情をこめることはできます、
生命をふきこむことはできます。
もし愛するひとのために
お金が使われるなら。

 「万一のときの家族の生活保障のため」に生命保険に加入する割合が年々減少していますが、皆さんは愛する人のために何を残されますか?

◆財団法人生命保険文化センター 平成21年調査内容
    http://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/asset/10.html

◆日本生命CMライブラリ(愛する人のために)
    http://www.nissay.co.jp/enjoy/cm/kaisya/aisuru_kaisatsu.html

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