高価な和食器をお客さんが壊してしまった。でも常連さんだから...
- 2010年 9月 27日/Last modified 2014年 1月 9日
- カテゴリー : ケーススタディー(店舗編) . 保険の盲点 . 保険金の請求
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「いやーまいったなー。お客さんが食器を壊してしまった。この食器高いんだよなー。でもまさかお客さんに請求できないしな...」と頭を抱えてしまった経験はありませんか。
お店で加入している火災保険が火災以外にも幅広く補償してるとはいえ、お客さんが食器を壊した場合までは補償の対象になっていないのが一般的です。ところが、こんな時でも、お店の什器備品の損害を補償してくれる保険(特約)があります。保険会社によって名称が違いますが、このような偶然な事故による損害までカバーしてくれます。
但し、この保険でひとつ注意しておくことがあります。このケースのように加害者がいる場合には、お店が保険金を受け取る代わりに、保険会社が加害者に対し損害賠償請求をする権利(代位求償権)を持ちます。実際に保険会社がその権利を行使するかしないかはケースバイケースですが、場合によっては後でお客さんともめることにもなりかねませんので、保険金請求の際は代理店や営業担当者と事前に打ち合わせをしてから請求するようにした方が無難です。
最近では、「初めから代位求償権を行使しないとする特約」をつけられる火災保険もありますので、こちらも合わせて検討する価値があります。
もっとも、店主や従業員がうっかり割ってしまった場合は、文句なく役に立ちますね。
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