暖冬で降雪量が少なく、スキー場の売上が激減してしまった。
- 2010年 10月 9日/Last modified 2010年 11月 22日
- カテゴリー : ケーススタディー(企業編)
- コメントを書く
春夏秋冬、日本の四季は美しいものです。しかし、昨今頻繁に起きる異常気象に、頭を悩ましている企業も多いことと思います。
雪がなければスキー場は営業できません。天候の影響では誰に文句を言うこともできませんが、嘆いてばかりでも始まりません。こんな時、「天候デリバティブ」が、暖冬・冷夏・渇水・豪雪等の異常気象に伴う企業の経済的損失をカバーしてくれます。一般の損害保険とは異なり、損害の有無は問われません。
例えば、
- 冷夏の場合は、電機・電気・飲料業界の売上低下
- 暖冬の場合は、ガス・商社・アパレル業界の売上低下
- 大雪の場合は、自治体での除雪費用の増大
- 少雪の場合は、スキー場の入場者減
- 少雨の場合は、水力発電事業者の代替電源確保
- 長雨の場合は、レジャー施設の入場者減
等が挙げられます。
この保険では、気温・風・降水量・日照日数・積雪量等気象変動の影響による営業利益の減少や経常費の増加、あるいはそれを防止する対策費用を保険金として受け取ることができます。想定される気象現象とその影響、ならびにその時に受け取る保険金の種類をあらかじめ取り決めておくことによって、天候の影響による収益変動の平準化や予算外の支出防止が図れ、利益悪化等の財務関連リスク対策が可能となります。
契約にあたっては、企業毎に異常気象による影響は異なるため、個別に保険会社と交渉する必要があります。
★ 同じカテゴリーの記事
コメントはまだありません。